ヴィーガンとベジタリアンとマクロビオティックの違いは?種類や分類について解説

Vegan Life
巷には、「ベジタリアン」「ビーガン(またはヴィーガン)」「マクロビオティック」など、いろいろな言葉が溢れています。
でも実際、それぞれの違いについて知っているか?というと、そうでもない場合もありますよね。
今回は、ベジタリアン・ヴィーガン・マクロビオティックについて、図や表も使いながらその違いについて解説して見たいと思います。

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ヴィーガンとベジタリアンとマクロビオティックの違いは?

ヴィーガン とは:動物性のものを極力排除した生活を送ること

ヴィーガンとは、「人間が動物を搾取することなく生きるべきであるという主義」のことを言います。
ベジタリアンと違うのは、お肉や魚だけではなく卵や乳製品、蜂蜜や砂糖も摂取しません。
この1文と説明だけを見ると、動物性のものを一切摂取しない人と思われがちですが、実はそういう訳でもありません。
(もちろん、動物性のものを一切摂取しない生活を送っている人もいて、間違いという訳ではありません)
1951年に発足したヴィーガン協会の目的は、食べ物・売り物・狩猟・労働・動物実験およびその他あらゆる用途のための人間による動物の命の搾取を終わらせること。
上記の目的が達成されることを願っていて個人の状況が許す限り、この理想に近い生活を送ることに務めている人のことを「ヴィーガン」と定義しています。
不必要な動物実験、動物の搾取はやめましょうという事ですね。

ベジタリアンとは :植物性食品を中心にした食生活を行なう菜食主義

ベジタリアンとは、お肉や魚、またそれらが含まれる食品を食べない人達のことを言います。
先程のヴィーガンと違い、卵や乳製品、蜂蜜は摂取します。
なぜベジタリアンになるのかと言うと、理由はそれぞれですが、宗教上食べることが出来ない(ヒンドゥー教やイスラム教など)、がんや糖尿病などの生活習慣病に罹患(りかん)した事により、菜食生活を余儀なくされている又は生活習慣病へ罹患(りかん)するリスクを減らすためにベジタリアンになる人もいます。

また、畜産業が環境に与える影響が大きいため、お肉の消費をなるべく控えるベジタリアンという生き方を選択する人も。
畜産業が環境に与える問題は年々深刻さを増していて、生産や輸送において大量の二酸化炭素やメタンガスが排出されたり、畜産動物たちの餌の確保のため等による森林伐採が行われることによって森林破壊が起こったり、その動物たちの糞尿の処理が適切に行われないことで水源汚染されるなど様々な方面で影響が出ています。

マクロビオティックとは :陰陽論を交えた食事法やその思想

マクロビオティックとは、石塚左玄(明治時代の食医)が確立したライフスタイルです。
マクロビオティックも、旬の野菜を中心に摂取することから菜食と思われがちですがそうではありません。

自分が住む土地で採れたものを、季節や体調、環境に合わせてできるだけ自然のままバランスよく食べる食事法のことを言います。
今は海外からの逆輸入で広まっていますが、元々は日本発祥なのです。
 
?石塚左玄とは?
 
石塚左玄は、1851年福井市子安町(現 宝永4丁目)生まれ。
医師と薬剤師両方の資格を持ち、陸軍少将・陸軍薬剤監として活躍。
1896年に、化学的食養長寿論という論文に「学童を持つ人は躾育も智育も才育もすべて食育にある」と記し、体育・智育・才育の全てにおいて食育が重要であると、初めて「食育」を提唱した人物。
日本は昔から粗食という考え方がありますよね。
ご飯に味噌汁、お漬物.。お祝いの席では魚を食べると言った具合に。
これが正にマクロビオティックの原点です。
この伝統的な食べ方にならって、動物性のものは極力控え、季節の旬のものをできるだけ丸ごと頂くのが一般的です。

必要以上にお肉や魚、卵、乳製品を摂取しないのはヴィーガンと似ている部分かもしれません。
丸ごと頂くので、できるだけ無農薬・無化学肥料のものを選ぶと良いとされています。
更にマクロビオティックでは、玄米を食べる人が多いのも特徴です。
玄米を食べることで噛む回数が一口30回以上になり、食べ過ぎを抑えるだけでなく、胃腸への負担を減らし体への消化吸収をスムーズにしてくれる働きもあります。

各分類や種類について 

ヴィーガンの種類

ヴィーガンと一概に言いますが、ヴィーガンの中にも種類が色々存在します。
下記に順番に記していきます。

【記号の見方】
○・・・利用する
△・・・時と場合により利用する
×・・・利用しない

  ヴィーガン 環境ヴィーガン 宗教ヴィーガン 健康ヴィーガン
お肉 × × × ×
× × × ×
× × × ×
乳製品 × × × ×
動物使用製品 × ×
  • ヴィーガン・・・お肉や魚、卵、乳製品、その他動物使用製品を一切摂取しない。
  • 環境ヴィーガン・・・ヴィーガンと同じく、お肉や魚、卵、乳製品、その他動物使用製品を一切摂取しない。
  • 宗教ヴィーガン・・・お肉や魚、卵、乳製品は摂取しないが動物使用製品は場合によっては使用する。
  • 健康ヴィーガン・・・お肉や魚、卵、乳製品は摂取しないが動物使用製品については制限していない。あくまで、健康のために動物性食品を摂取しない。

ベジタリアンの種類

ヴィーガンと同じように、ベジタリアンにもいくつか分類がありますので、下記に順番に記していきます。
  ラクト・
ベジタリアン
オボ・
ベジタリアン
ラクトオボ・
ベジタリアン
ポーヨ・
ベジタリアン

ペスクタリアン

マクロビアン ローフーディスト
お肉 × × × ×
× × ×
× ×
乳製品 × ×
動物使用
製品
  • ラクト・ベジタリアン・・・お肉や魚、卵は食べないが、乳製品は摂取する。
  • オボ・ベジタリアン・・・お肉や魚、乳製品は食べないが卵は摂取する。
  • ラクトオボ・ベジタリアン・・・お肉や魚は食べないが、乳製品・卵は摂取する。
  • ポーヨ・ベジタリアン・・・鶏や牛・羊の赤肉、卵は食べないが、鳥や魚などの白肉は摂取する。
  • ペスクタリアン・・・お肉・卵は食べないが、魚は摂取する。
  • マクロビアン・・・マクロビオティックを取り入れ、実践している人たち。
  • ローフーディスト・・・酵素を多く含む生の食べ物を摂取する食事法。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、巷にあふれている「ベジタリアン」「ビーガン(またはヴィーガン)」「マクロビオティック」の違いについて、それぞれ書き出しました。
どれも同じようで、全く違うことがお分かりいただけたでしょうか。
宗教や健康上の理由から実践されるもの、考え方やライフスタイルそのものがありました。

私自身も、ヴィーガン生活を始める前ははっきりと区別はついていませんでした。
しかし、ヴィーガンを実践するようになり色々と調べていくとそれぞれかなり違いがあることがわかりました。
それまでは、マクロビオティックは海外発祥だと思っていたので、日本発祥とだという事もとても興味深かったです。

少しでも違いを分かって、自分にあった方法でヴィーガン・ベジタリアン・マクロビオティックを実践していきたいですね。
この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。

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